堂満岳・武奈ヶ岳 2004年4月25日
1057m/1214.4m
イン谷口(7:00)---堂満岳(8:40)---金糞峠(9:15)---ワサビ峠(10:10)---武奈ヶ岳(10:30)
武奈ヶ岳(11:15)---金糞峠(12:30)---イン谷口(13:15)


シャクナゲ

今日は頭巾山へシャクナゲの花を見に行く予定であったが、今年は花が少ないらしいので、急遽、堂満岳に変更した。井上靖の「比良のシャクナゲ」で有名なシャクナゲの群落のある山だ。

イン谷口に車を止め、登山口に向かう。今日はシャクナゲの花が目的なので、よそ見をせずに一気に堂満岳まで登るつもりであったが。ところが登山道に入るや否や、淡いピンクのイワカガミのお出迎えだ。そして次はウスギョウラク。つい写真を撮るために立ち止まってしまう。
イワカガミ ウスギョウラク
登山道はよく踏まれており、溝になっている。ところにより背丈よりも深い溝になっているところもある。急坂の続く登りだが、ミズナラやブナが芽吹き始めており、緑のシャワーを浴びながら気持ちよく登る。
ノタノホリ 緑の稜線
山頂に近づくにつれて、シャクナゲの木が現れる。花をつけている木は少ない。まだ時期が早いようだ。それでもしっかり花をつけているものもあり、目を楽しませてくれる。5月の連休ごろは、見頃なのだろう。

山頂に着くと、口に何か銜えたヒガラがいる。1mくらい近づいても逃げない。
堂満岳山頂 ヒガラ
山頂から金糞峠に下る。こちらの方がたくさんシャクナゲの花が開花している。

金糞峠に着くと、一組の夫婦が休憩している。イン谷口から直接1時間30分でここまで登ってきたそうだ。

いつもなら、これで下山なのだが、今日はたっぷり時間がある。それで武奈ヶ岳まで足を延ばすことにする。もうロープウェイが動いていないから、登山者が少なく、静かな山歩きを楽しめるかもしれない。
シャクナゲ 金糞峠
沢筋を登るのだが、水が綺麗だ。ここまで水を一滴も飲んでいないことに気づき、沢の水でのどを潤す。

ワサビ峠に向かっていると、上からすごいスピードで若者が2人降りてくる。1時間でイン谷口から武奈ヶ岳まで登ったそうだ。「走って登ったんじゃないの」と言ったら、涼しい声で「そうです」と言う返事が返ってきた。

若者たちのパワーに刺激されて、こちらも一気に西南稜を登る。武奈ヶ岳の登りでは、この西南稜が一番好きだ。


西南稜

武奈ヶ岳山頂
山頂には思ったよりも多くの人がいる。隣に座った兵庫県から来た方と話をする。坊村から2時間20分かかったと言うことだ。ほかの人たちも坊村から登ってきたようだ。ロープウェイが動かなくなったから、これからは比較的短時間で登れる坊村から、登る人が増えるのだろうか。

下山は金糞峠まで戻り、直接イン谷口まで下る。下山後はすぐ近くの温泉施設「比良とぴあ」で入浴。いつの間にかいい温泉施設ができていた。疲れが取れて満足。