越前甲北面の谷2013年2月3日(日)/晴れ
横倉(8:40)---夏道尾根鞍部(10:05)---山頂(11:40)12:00)---北面の谷---夏道尾根鞍部(13:00)(13:10)---横倉(13:35)


県境尾根

今月号の岳人に山スキールートの一つとして
越前大日山が紹介されている。
越前大日山という見出しを見たとき、
越前大日山?…越前甲だろうと突っ込みを入れてしまった。
地元の人間にはやはり越前甲という名称がしっくり来る。



きゃい〜ん、
昨日の雨で雪質は最悪のモナカ雪。
今日は滑りに苦労しそう。



岩壁前はあちこちからデブリ。



夏道のある尾根の鞍部に到着。
岳人ではここを大日峠と紹介しているが、
大日峠はもう一つ下の鞍部。
ここでクトーをつけるべきか迷ったのだが、
生来の横着者のせいで、後で泣きを見た。



北面は厚〜いモナカ雪、
それでも最初はパリパリ割って登っていたのだが、
上部に来ると一層氷化して割れない。
それで板を強く踏み込んだら、
ビンディングのロックが外れてスキーが脱げてしまった。
しゃ〜ないな、クトーをつけなきゃ。
ところがクトーはブンリン特製のクトーで今回使うのが初めて。
それでなかなか装着できない。
うわ〜、じれってえ〜、ツボ足で行くぞ。
スキーをストック代わりにツボ足で登り始めたら、
膝まで潜る。
そんな悪戦苦闘をしているとき、
3人のスキーヤーがモナカ雪を蹴散らし滑り降りていった。



ひ〜、いつもの倍以上時間が掛かったよ。



山頂には
北面で悪戦苦闘しているとき、
尾根をスイスイ登って抜いていった単独の男性。
能登から来られたそうな。
それはそれはようこそ越前甲へ。



今日は全面モナカ雪なので
素直に登って来た北面を滑ればよかったのに…
ちょっと色気が出て北面の谷を滑ることにしてしまった。



滑り出しは締まった雪でよかったが、
谷が見え出したとたんデブリ。
デブリを避けようと左側の急斜面に移動したら、
もっとひどいデブリ。
デブリが氷化して硬いので、
とにかく斜滑降、キックターンで降りようとするが、
恐怖心から体が山側に向いてしまう。
滑落しても10mくらいのものだが、
根っからのビビリ〜で思うように行かない。



なんとか安全地帯まで降りて来てホッと一息。



とりあえず白山を眺めて心を落ち着かせよう。



なんとか修正して体をフォールラインに向けようと努力するが、
モナカ雪でもうバタバタ。



今年は雪が少なく
谷の雰囲気が以前来たときと違っていて
登り返す尾根を間違ってしまった。



ま、でも何とか鞍部まで戻ってきた。



あ〜、白山が綺麗だ。



岩壁前は斜度が緩み
やっとスキーをコントロールできるようになった。
今日は久しぶりに試練の山スキーだった。