白山観光新道2019年8月14日(水)/晴れのち曇り
別当出合(10:20)---殿ヶ池避難小屋(12:35)---黒ボコ岩(13:35)---室堂(14:00)---中宮道分岐(14:45)(15:05)---室堂(16:05)(16:30)---甚之助避難小屋(17:30)---別当出合(18:40)


風に揺れるチングルマの果穂

お盆…お墓参りを済ますと何にもすることがない。
外はめっちゃ暑く、クーラの効いた部屋にいると、ついつい眠ってしまう。
朝起きると、眠り過ぎて頭が痛い。いったい何時間寝たんだ。
昨日のわが町かっちゃまの最高気温は36.6度、観測史上最高だとか。
今日はその記録を更新し、37度に達するとの予報。
外にいれば熱中症になるほど暑いし、部屋にいれば寝すぎて頭が痛い。
一体どうすりゃいいんだ。解決策は…一つしかない。
過酷すぎる下界を離れて、白山に避暑に行こう。



いつもは涼しいうちに登るのだが、今日は真逆…
もっとも暑い時間に登る酷暑登山…いや克暑登山だ。



登り始めるや否や、汗、汗、汗。



今日は「たらたらしてんじゃねえよ」と言われてもいいから、たらたら登ろう。



稜線に出て…



直射日光に当たると、立っているだけでも汗が噴き出す。



下りで観光新道を利用する人が多いが、
この暑さなら砂防新道を下った方がいいと思うのだが…。



ハクサンシャジン



台風の影響で風が強い。
その強い風が肌に心地よい。



それでも暑さが勝る。



殿ヶ池避難小屋で休憩。
上半身のアンダーはいつものようにメッシュだが、下半身はそうじゃない。
そのため濡れ返しがひどく下半身だけが不快。
なんでメッシュのアンダーにしなかったんだろう。



白山釈迦岳



シロバナハクサンシャジン



トリカブト



華やかっだた夏の花は終わり、秋の花が目につく。



馬のたてがみのお花畑は百花繚乱の時期が過ぎ、寂しさが漂う。



雨がぽつりぽつり…雨具を着るほどではない。
汗ばんだ体には気持ちがいい。
ここでしばらく休憩し、アンドーナツでも食べよう。



さすがに弥陀ヶ原まで来ると、気温が下がり汗が引いていく。



弥陀ヶ原から上部は…



ガスに包まれ、今までの暑さが何だったのかと思うほど、涼しい。



風が強くガスに覆われているため誰も山頂に向かうものはいない。
せっかく来たんだから四ツ塚山まで足を延ばしてみるか。



ところが中宮道分岐まで来ると、雨と風が襲う。
岩陰で雨具を身に着けて、しばらく瞑想、いや妄想に耽る。



雨は止んだが、風は強くなるばかり。
それで四ツ塚山は諦め、迂回路で室堂に戻ることにした。



風が強く花が揺れてピントが合わせ難い。



ヨツバシオガマ



四ツ塚山にはチングルマの果穂を見に行くつもりだったのだが…



迂回路でこれだけ見られれば十分だ。



唯一さき残ったハクサンシャクナゲを見っけ。



白い花ばっかり、赤や黄色い花が恋しい。



室堂前はだ〜れもいない。



今日は晴れていれば、夕日を見て帰るつもりだったが、これでは無理。
今の時刻は…4時半か。
白山の日没は7時頃、今下山すれば別当出合に明るいうちに着くだろう。



弥陀ヶ原は草紅葉の時期が迫っている。



ああ、涼しいな。暑い下界には戻りたくないや。



登るって来る人も、下る人も誰もいない。



こんなに静かな白山は久しぶりだ。



天から光が降り注ぐ。



赤いシモツケソウが…



華やかで心が浮き立つ。



いつも山スキーで滑り降りる斜面にはオタカラコウが咲き誇る。



天から降り注ぐ光はまるで光のシャワーのようだ。
何だか今にもUFOが舞い降りそう。未知との遭遇じゃ。



青空もいいが、このしっとりとした感じも悪くない。



甚之助避難小屋も無人。



のんびり下り過ぎ。
陽が沈むと、あっという間に暗くなる。
ちょっと急ぐか。



別当覗きを過ぎても誰にも会わない。
中飯場を過ぎたあたりから下山する人に会うようになる。



日没前に無事別当出合に到着。
炭酸、炭酸、いつものように別当茶屋で炭酸を買わなくっちゃ。