乗鞍岳 2006年4月9日(日)/晴れ
3026.3m/油断大敵
国民休暇村(6:20)---剣ヶ峰手前15m(12:10)---国民休暇村(15:30)


雪煙舞う剣ヶ峰

今日はベッカムさん、Jereyさんと大好きな乗鞍岳へ。
ベッカムさんはフリートレック、Jereyさんはテレマーク、そして僕は山スキー。
今年は雪が多いため除雪が遅れており、三本滝レストハウスまで車は入れない。
それで国民休暇村の駐車場に車を止めて出発。



今朝未明まで降っていた雪のためラッセル。
帰りはパウダーが楽しめると喜ぶ。



今日は風が強い。山頂には雪煙が舞う。
果たして山頂に立てるか不安になる。



突風!
降ったばかりの雪を巻き上げ、正面から襲う。



強風に耐えながら穂高を眺める。
Jereyさん、位ヶ原手前でリタイア。先に戻り、休暇村で待つという。



位ヶ原は強風が吹き荒れる。
特に目指す肩ノ小屋辺りが一番すごい。



剣ヶ峰と蚕玉岳との間から滑降の予定だったが…



やっと肩ノ小屋のある鞍部に着く。
コロナ観測所が見える。



鞍部から朝日岳にかけてはクラストとシュカブラの斜面。
スキーにクトーをつけ、
少しでも強風を避けるため朝日岳と蚕玉岳の間を登る。
これが正解。案外楽に稜線に出られた。
山頂まで後わずか。



蚕玉岳から山頂にかけて容赦なく強風が襲う。
山頂は目の前、あと15m。
ところが強風のため立ち往生。両足を踏ん張って、強風に吹き飛ばされないよう耐える。
その時かぶっていたスキー帽を風に吹き飛ばされる。
それで決断、撤退。
撤退も簡単ではない。風が弱くなった時をねらって、少しづつ下る。
蚕玉岳近くの安全地帯まで戻り、緊張が解ける。



剣ヶ峰と蚕玉岳の中間部から滑降の予定だったが、
強風のためシールを剥がせない。
それに斜面も強風が吹き荒れており、ターンを決める自信がない。
それで登りで使った、蚕玉岳と朝日岳との間の斜面を滑ることにする。



登りで使ったため、ある程度雪の状態は分かる。
柔らかい雪を選びながら慎重に滑る。
肩ノ小屋に近づくと、シュカブラとクラストの連続。
強風吹く肩ノ小屋は早々に退散。
位ヶ原に向かって滑る。快適、快適。



肩ノ小屋でベッカムさんを待つ約束だったのに、完全に忘却。
それで位ヶ原を過ぎた急斜面の下で食事を取りながら待つ。
ところがいくら経ってもベッカムさんの姿は現れない。
携帯を取り出してかけてみるが、寒いためかバッテリー切れで繋がらない。
仕方がないので、Jereyさんの待つ休暇村駐車場に急いで下る。
駐車場に着くと、Jereyさんはベッカムさんと電話中。
三本滝レストハウスの辺りにいると聞いてホッとする。
ところがそのベッカムさんが駐車場を目の前にして転倒、足を痛める。
状態が心配だ。