奥穂高岳 2006年9月3日/快晴
3190m/新穂高温泉から
上り 新穂高温泉(2:00)---白出沢出合(3:30)(3:40)---荷継小屋跡過ぎ(5:20)(5:35)---穂高岳山荘(7:10)---山頂(7:45)
下り 山頂(9:40)---穂高岳山荘(10:10)(10:50)---白出沢(13:00)(13:25)---白出沢出合(14:05)(1:20)---新穂高温泉(15:30)


槍ヶ岳展望

前夜11時に荒島岳の駐車場で高村さんをピックアップし、新穂高温泉に向かう。
新穂高の無料駐車場は、予想外に空きがあり、すんなり車が止められた。
早速準備を済まし、2時出発。
先月1度来ているので油断し、夏の近道で道に迷い、20分ほどロス。



その後は道に迷うこともなく、順調に進む。
荷継小屋跡を過ぎ、白出沢のガレ場に出たところで休憩。
先月来たときにはまだ暗く、ガレ場の中の登山道が分かりにくかった。
今日は明るくなってから歩き出すつもり。



笠ヶ岳山頂に朝日が射すのを見て、腰を上げる。



先月はこのあたりで雪渓にびびり撤退した。
その雪渓もほとんど消え、避けて通ることができる。



白出のコルを目指してガレ場を登る。
ガレ場の登りはマークが分かりにくく、登山道を外しがちになる。



順調に登ってきていた高村さんがガレ場で急にペースが落ちる。
下山してくる方に、ゆっくり登ってくるよう言伝を頼み、先に行くことにする。



辛いガレ場登りを終えやっと穂高岳山荘に着く。



建物の反対側に回りこんで山荘前のテラスに出ると、眼下に涸沢カールが広がる。
山荘前で高村さんを待つかどうか迷ったが、山頂で待つと決め、
すぐそばの鉄梯子や鎖の設置された岩壁に取り付く。



山頂に人の立つジャンダルムを眺めながら高度を上げる。



振り返ると、槍ヶ岳が…



高度を上げるに従い、北アルプスの山々に目を奪われ、なかなか先に進まない。
でも山頂はもう目の前だ。



山頂まで5時間45分。道迷いで20分ほどロスした割には早く着いた。



眼下に梓川の流れる上高地。そしてそれを囲む焼岳・霞沢岳。
さらに後方には乗鞍岳・御嶽山。なんて素晴らしい眺めなんだ。



ジャンダルムと西穂方面。



前穂高岳にも人影が見える。



黒部五郎から立山までの大パノラマ



富士山も見えたので、ズームアップ。


笠ヶ岳

新穂高から登ってきた元気な男性がいたので、高村さんのことを尋ねてみる。
なんと彼は駐車場で僕たちの隣に車を止めていたと言う。
金沢のお医者さんの早川先生や深沢名人の山スキー仲間だそうだ。
今日は、早川先生から電話で情報をもらい、西穂からロープウエイを使わずに新穂に下りるとか。

当の高村さんは疲れているが、登って来れるだろうとのことだった。
それでも中々登ってこず、待ちくたびれて下山しようかと思い始めたとき、
「心臓バクバク、頭ガンガン、吐き気がする」とふらふら揺れながら高村さんが姿を現した。
3000m級の山は初めてとのことで高山病になったようだ。



少しでも高度を下げるほうがいいと思い、
しばらく休んでもらってから穂高岳山荘まで下りることにした。

山荘まで戻り、食欲がないと横になる高村さんの隣で
冷たいビールをぐびぐび、おにぎりをパクパクとむさぼる。



少し吐き気が薄らいできたというので、ゆっくり下山することにする。
下山時は下を見下ろすことになるため、岩に付けられたマークが分かりやすい。
おかげで登山道を外さずに下りることができた。



白出大滝



白出沢にかかる重太郎橋まで下りてきて休憩。
高村さん今度は足のまめをつぶし、テーピングで処置する。
今日の高村さんは多難。



新穂高温泉に戻り、すぐ車に乗り込む。
疲れた高村さんは助手席でスヤスヤ。事故に気をつけて家路を急いだ。