蓼科山 2004年7月18日/晴れ
2530.3m/長野県茅野市
蓼科山登山口(5:50)---山頂(7:40)(8:30)---蓼科登山口(10:10)


蓼科山山頂

17日の夜9時に出発。260kmの道のりを5時間かけて翌日2時に登山口の駐車場に着く。駐車場に着くや否や雨が降りだす。中々やみそうにない。やまなかったら、温泉につかっておいしいものでも食べて帰ろうと思いながら仮眠を取る。

5時ごろ雨がやむ。天気予報を確認すると、午前中は降水確率50%。ちょっと迷ったが、登ることに決める。登山口はビーナスライン沿いにある女神茶屋の向かい、バス停横。

雨上がりのササの草原、カラマツの林の中を歩く。
登山口 カラマツ林
やがてツガ、モミの混じる急登。足元は石や岩の多い道、雨に濡れて滑りやすく歩きにくい。林の中のコケが雨に濡れて生き生きしている。花はキバナノヤマオダマキ、マルバノイチヤクソウ、ウスユキソウなど目を楽しませてくれる。

高度を上げるにつれて青空も覗くようになる。
樹林帯のコケ 青空が...
ダケカンバやシラビソの中を歩き、やがて縞枯現象の林に入る。針葉樹林が帯状に枯れている。もっと離れて見ると、きっと綺麗なのだろう。




縞枯れ現象

縞枯現象の林を過ぎると、森林限界。岩だらけの急坂を登る。途中、女神湖を見下ろすことができる。やがて蓼科山頂ヒュッテが見え、岩が累々とした広い山頂に着く。


女神湖を見下ろす

森林限界 蓼科山頂ヒュッテ
山頂は風があり、雲が吹き飛ばされ、思ったよりも展望が良い。八ヶ岳や、北アルプスは残念ながら雲がかかって見えないが、四阿山、噴煙を吐く浅間山などは見ることができる。

蓼科山頂ヒュッテで休憩していると、携帯がなる。母からだ。「福井は大雨だが、そっちは大丈夫か」と。「うん、いい天気だよ、青空が出ている」と答えると安心したのか電話が切れる。山に電話をして来るのは珍しい。新潟の集中豪雨のこともあったので、福井はそんなにひどいのかと心配になる。

下山は、岩や石が濡れていて滑るため、登りよりも慎重に下る。朝、駐車場で挨拶した人たちが続々登ってくる。その中の一人が「速いね。これからもう一つ登れるんじゃないの」と言うので、「これから霧ケ峰にニッコウキスゲを見に行くつもり」と答える。すると、今年の霧ケ峰のニッコウキスゲはあまりよくないが、車山を過ぎたあたりが比較的いいと教えてくれる。

浅間山
広々とした岩だらけの山頂 白樺湖は雲の下
駐車場に着くとすぐに車山肩の駐車場に向かう。ところがビーナスラインは大渋滞。1時間半粘るが、駐車場に着けそうにないので、霧ケ峰は断念、家に帰ることにする。

帰りは沢渡の駐車場までは順調であったが、その後、安房トンネル手前まで大渋滞。連休で上高地に出入りするバスやタクシーが多いからだ。ほんの5,6kmの道を2時間近くかかってしまった。

家に着いた時は7時を過ぎていた。無理して霧ヶ峰に行かなくて正解だった。

シャワーを浴びた後、テレビでニュースを見てびっくり。福井の一部の地域は、集中豪雨でひどい状態だ。
蓼科山の植物