輝山 2007年2月4日(日)/快晴
2063.4m/北北東尾根を行く
福地温泉(6:45)---1600m(11:10)---山頂(13:10)(14:20)---福地温泉(18:10)


北アルプス

今日は金沢のお医者さんの記録を参考に
北北東尾根経由で輝山を目指す。
かなりのラッセルが予想され、頭にあるのは「敗退」の2文字。



福地温泉のかつら木の郷(中々いいお宿です)の手前にかかる橋のそばに車を駐車。
9名全員集合したところで雪の降る中出発。
すぐ左の尾根に取り付けばよかったのだが、
オソブ谷に沿って進み、急斜面を登る羽目になってしまった。



急斜面を登りきると、しばらく緩やかな登りが続く。
だんだん雪が深くなり、ラッセルが辛くなる。
GPSを頼りに左に寄り、北北東尾根にルートを取る。



お医者さんのレポートでは1250mで尾根上に出ている。
ところが我がグループはラッセルが好きなのかせっせと急斜面をラッセル。
やっと1350m辺りで尾根に上がる。



北北東尾根。
やはり尾根を登るほうが楽そうだ。



尾根上にあるミズナラの大木。



尾根上のラッセルもきつい。
1550m辺りのヤセ尾根ではスキーを脱いで登る。
1575mでみんなバテバテ。撤退の声が相次ぐ。
集合写真を撮って、いざ撤退というときに救世主が現れた。
後方から屈強そうな男性が3人。
ラッセルを変わってもらったので、気を取り直して山頂を目指すことに。



四ツ岳と大崩山が見える。
先週登った猫岳は大崩山の陰になり見えない。
手前の北東尾根は滑りやすそうだ。



1600mの鞍部で休憩。
後方に十石山から金山岩の稜線が望める。



山頂はまだ見えない。
標高差で後460m。まだまだ辛い登りが続く。



鞍部から少し登ると、焼岳・穂高岳・槍ヶ岳が望める。
この景色を眺めたときのメンバー皆の思いは一緒。
撤退しなくてよかった。



救世主、一人でガンガンラッセルして下さいました。
登頂できたのはこの方のおかげです。感謝しています。



救世主のシールが外れたので、ラッセル交代。
やっと山頂到着。
山頂には先行者。富山の8人のグループ。
彼らは平湯温泉から北東尾根経由で登って来た。
帰りは北北東尾根からとか。


右から焼岳・穂高岳・槍ヶ岳

メンバーが雪のテーブルを作っている間、
山頂から少し下ったところで写真を撮る。
奥飛騨周辺のそうそうたる山々が見渡せ、大満足。



山頂は大賑わい、総勢21名。
なんと北面から登ってきた人たちばかり。
今シーズンの輝山は北面が人気のようだ。
下山はどのルートを滑るか迷ったが、無事戻れるよう、
登ってきたルートをそのまま戻ることにした。



下りはみんな疲れが足に来ていて踏ん張りがきかず、次々と転倒。
どんどん時間が経ち暗くなっていく。
暗い杉林を抜けると、福地温泉の明かりが見え、
全員無事戻れるとホッとする。
最後はヘッドランプを点けて車のところに戻ってきた。

今回は登りも下りも辛い山スキー山行になった。
でもこの山行はずっと我々メンバーの記憶に残ることだろう。