会津駒ヶ岳 |
2009年9月20日(日)/晴れ |
2132.4m/台風の余波… |
登山口(5:15)---駒ノ小屋(7:05)---山頂(7:25)(7:50)---登山口(9:40) |
ブナ
数年前からペンディングになっている平ヶ岳は、
我が家から450kmも離れているので、
天気予報をしっかり確認していかないと、軽々に行く気にはならない。
登山口のある只見地方は、天気予報では晴れだが、
台風14号の影響がどのくらい残るか心配。
世間はシルバーウイークとかで連休なのに、
相変わらず僕の休みは日曜日だけ。
そのため今回も前夜土曜日に仕事を終え家に戻り、
9時10分前に出発。眠いよ〜。
高速に乗り北上すると、
心配した通り風がどんどん強くなる。
奥只見湖沿いのS字型の舗装路を走り、
登山口の鷹ノ巣に着くと凄い風。
この風の中を稜線を歩くのは辛い、
それに駐車場は車が一杯で止める余地がない。
諦めた!
さあ、どこかで温泉に入って観光を楽しもう。
でも、まだ4時、温泉施設なんて開いているわけないか。
とりあえず車を走らせ、檜枝岐村を通過していると、
会津駒ヶ岳登山口の看板が目に入る。
会津駒ヶ岳なら樹林帯の中を登るので、
あまり風の影響を受けないのではないだろうか。
よし、会津駒ヶ岳に登ろう。
まだ5時で暗いので、
少し仮眠を取って明るくなってから登ろうと思ったのだが、
次から次と車がやってくる。
渋滞するといやなので、仮眠は諦めて登り始める。
眠いよ〜。
樹林帯は素晴らしいブナ林。
一気に眠気が吹き飛ぶ。
あまりに素晴らしいブナ林が続くので、写真を撮りまくる。
でも、まだよく光が差し込まないため写真はブレブレ。
高度を上げると、
ブナの木にオオシラビソの木が混じり始める。
このあたりのブナの幹はみんな白い美肌。
その美肌を妬んだのか、人間たちの落書きだらけ。
登山道沿いのブナというブナは落書きがなされている。
これだけの落書きの量は見たことがない。
綺麗な物を傷つける心境ってどんなものだろう?
樹林帯を抜ける。
北の空は雲が覆う。やはり台風の影響が残っているようだ。
さらに高度を上げると、ガスが覆いだす。
木道沿いの低木の紅葉が綺麗だ。
ガスの中の池塘もいいものだなあ。
低木の紅葉や草紅葉も悪くない。
それにしても見事に真っ白だ。
ブルッ、風が強く寒くなってきた。
真っ白なガスの中を歩いていたら
突然目の前に建物が現れた。
駒ノ小屋だ。
小屋前の駒ノ大池のそばを通り山頂に向かう。
残念!
山頂からはガスのため何にも見えない。
本来ならこの方向に登る予定だった平ヶ岳を始め、
燧ヶ岳や至仏山、そして日光の山々も見えるはずなのだが。
駒ノ大池
ガスが晴れないかと、しばらく山頂で粘ったが、
どんどん登山者がやってくるので、
諦めて下山。
相変わらず真っ白。
真っ白な世界に今にも吸い込まれそうな不安な気分で
歩いていると、突然賑やかな声がする。
多くの登山者が登ってきて、
「こんにちは」と声をかけていく。
ガスが覆うのは山頂付近だけ。
樹林帯まで降りてくると、
日差しがさんさんと差し込み、明るく、そして暑い。
なんという落差だ。
それでも、
ブナの葉を透して差し込む光は優しい感じがする。
あっ、黄葉だ。
これから登る登山者。
山頂のガスが切れているといいね。
行ってらっしゃ〜い。
下山後すぐ駒の湯の温泉に浸かる。
ふ〜っ、気持ちがいい。