南竜ヶ馬場と御前峰

山に登る間隔が開いたので、今日は少し足に負荷を掛けたい。
目指すは白山主峰から直線で６ｋｍ離れたところにある別山。
市ノ瀬からチブリ尾根を登って別山まで距離９km弱、標高差１５９０ｍ。
いつもは休憩を含め４時間ほどで登っているが、今日は目標を３時間３０分に設定。
ちょっと無理かな？



まだ暗いブナ林の中をオーバーペースにならないよう心掛けながら登る。
長い樹林帯を抜ければ、一気に視界が開けるのだが、
今日はガスがかりあまり展望がよくない。



２時間１０分でチブリ尾根避難小屋に到着。順調だ。
立ったまま５分間休憩。シャリバテを起こさないようにアンパンを食べる。
起きだして来た小屋泊まりの男性と挨拶を交わした後、すぐ出発。



御舎利山までは九十九折れの急坂が続く。
時々振り返り、避難小屋を見下ろす。



途中、一瞬だけ御前峰の山頂が覗く。



御前峰をズームアップ。



いったい何十回ジグザグを繰り返しただろうか？
そのジグザグからもやっと解放、ガスに包まれた御舎利山山頂は近い。



山頂到着、すぐ時計を見る。
一瞬目を疑う。なんと市ノ瀬から３時間２０分で着いた。
この１ヶ月間白山中心に歩き回っていたため、脚力がアップしたのだろうか？


白山では珍しいウサギギク

山頂で朝露に濡れた靴下を絞りながら、ガスが切れるのを待つ。
ところがガスは一向に晴れそうにない。仕方がない下山しよう。



当初はチブリ尾根ピストンの予定だったが、急遽変更。
南縦走路を南竜ヶ馬場まで行き、その後は砂防新道を歩き別当出合に下ろう。



ミヤマコゴメグサ



シナノオトギリ


南縦走路

時々南竜ヶ馬場からやって来る登山者に出会うが、
概ね静かな山歩きが楽しめる。


天池

御舎利山を振り返るが、ガスが掛かり見えない。



油坂を下り始めると、さっとガスが晴れ、御前峰が目の前に現れる。
それでビールを飲みながら、しばらく御前峰を眺めることにする。



赤谷に下り、冷たい水で汗でしょっぱくなった顔を洗う。
気持ちいい！



油坂を振り返る。



南竜庭園に咲くミヤマリンドウ



チングルマは花が終わり、実が目立ち始めている。



南竜山荘



南竜分岐のお花畑はピンクのシモツケソウが目立ち始めている。
一面ピンクに染まるのも近そうだ。

砂防新道は登る人、下る人で大賑わい。
でも、山に慣れている人が多いのか、道を快く譲ってくれて
予定よりも早く別当出合に着いた。
おかげで家に帰って「どんど晴れ」を見られそうだ。