別山 |
2009年6月14日(日)/晴れ |
2399.4m/美濃禅定道を行く |
大杉登山口(5:40)---銚子ヶ峰(7:20)---三ノ峰(8:55)---山頂(9:55)(10:45)---三ノ峰(11:50)---銚子ヶ峰(13:05)---大杉登山口(14:25) |
別山より白山を望む
先日、白山の下りで2度も滑ってこけた。
オフにちゃんとソールの張替えをやっておかなかったせいだ。
シールの張替えには1ヶ月ほどかかるので、
昨日、好日山荘でシリオの軽登山靴を買って来た。
早速今日はその靴慣らし。
靴慣らしだから、歩きやすい登山道がいい。
どこがいいかと考えて、
一番最初に頭に浮かんだのが美濃禅定道。
美濃禅定道は一ノ峰から三ノ峰間はまだ歩いていないので、
ちょうどいいや。
ずっと皮製の登山靴を履いていたので、
ナイロン製の軽登山靴を履くのは久しぶり。
片足500g、軽すぎてなんだか頼りない感じがする。
でもいつもよりスピードが出るような…。
コバイケイソウ、今年お初だ。
去年は不作だったから、今年は豊作になるかな?
銚子ヶ峰までは順調。
靴擦れなし、快適、快適。軽さにも慣れてきた。
さあ、三ノ峰までノンストップで行こう。
やはり梅雨だなあ。ガスがいつもより湿っぽい。
願教寺山・日岸山・薙刀山・野伏ヶ岳
梅雨時の雲海も悪くない。
しっとりと潤いが感じられる。
ここから二ノ峰、三ノ峰にかけては未踏。
楽しみだ。
途中に標柱有。
かすれていてよく見えないが、「鬼の臭面岩」と読める。
鬼の面(つら)は臭いのかと感心しながら、
一体どの岩かとキョロキョロあたりを見回す。
どうもこの岩らしい。
ちょっと気になったので、
家に帰って調べてみたら、
「鬼の臭面岩」ではなく、「鬼の鼻面(はなづら)岩」だった。
鼻に見えるといえば、見えるか。
泰澄が刈込池に悪蛇千匹を封じ込め、
逃げないよう見下ろすところにこの岩を置いたとか。
今日はガスで刈込池は見えない。
ん?蛇逃げちゃうじゃん。
福井県最高峰の打波ノ頭だ。
今は越前三ノ峰と言うそうだが、なんで改名したのかな?
せっかく先人がつけた名前があるのに。
避難小屋までに雪渓が2箇所。
最初はトラバースでちょっと厄介。
でも滑落しても笹薮に突っ込む程度で済みそう。
2つ目は直登するだけで楽勝。
予定はここ三ノ峰までだったけど、ちょっと物足りない。
時間もたっぷりあることだし、別山まで足を延ばそう。
1時間半もあれば、着くだろう。
別山平着いたところで先行の男性から声をかけられる。
以前奥丸山でお会いした方だ。
その後、御手洗池に立ち寄ると、どこかで見たような後姿。
ありゃりゃ、kyuちゃんだ。
別山平・三ノ峰を振り返る。
いつかこの太平壁を滑りたいなと思いながら
山頂に向かっていると、女性から声がかかる。
今日は本当によく知り合いと会う日だ。
ここから見る白山が大好き。
山頂に着くと、女性が一人。
後でごちゃんの掲示板で時々名前を見かける女性と分かる。
ビールを飲んだら、早々に帰ろうと思っていたが、
思いがけず賑やかになり、
おしゃべりで、時の経つのを忘れてしまった。
登りではあまりゆっくり花の写真を撮れなかったので、
帰りはしっかりと花の写真を撮っていこう。
別山を代表する花はなんと言っても、ハクサンイチゲ。
ハクサンコザクラ
ピントが合わずにてこずった。
観光新道ではあんなに咲いていたのに、こちらではわずか。
別山平でひっそりと咲いていた。
ミネザクラ
ピンクの花が目を引く。
ミヤマタンポポ
平地に咲くタンポポとどこが違うの?
ハクサンチドリとミヤマキンポウゲ
ヒメイチゲ
小ちゃくてかわいい。
キヌガサソウ
ノウゴウイチゴ
甘い実がおいしい。
名前の由来である紅褄のあるツマトリソウ。
銚子ヶ峰山頂は賑やか。
そのうちの一つのグループが、
どこかでお会いしたグループだなあと思ったら、
なんとカッペさんたちのグループだ。
最後にお会いしたのが、
2006年秋の籾糠山だから、3年ぶりだ。
時の経つのは早いなあ。
大杉を過ぎ…
石段を下りると、駐車場。
今日は久しぶりにロング、20kmほど歩いた。
靴慣らしのおかげで
懐かしい人たちや思いがけぬ人に出会えて楽しい1日だった。