富士写ヶ岳 2004年4月29日/第2回
941.9m
大内登山口(11:50)---山頂(13:10)(14:00)---大内登山口(15:05)


シャクナゲ

午前中の所用を終え、急いで大内の登山口に向かう。登山口近くには30台ほどの車が止まっている。車を道路脇に止め、登山口へ。

富士写ヶ岳には、2000年から毎年この時期にシャクナゲを見に来ている。頭巾山は不作、堂満岳は咲き始め、富士写ヶ岳のシャクナゲだけは今年も満開だろうと胸をワクワクさせながら登る。

緑のミズナラのトンネルの中を登る。緑のシャワーを浴び、フィトンチッドが体を覆う。フィトンチッドには脱臭・消臭効果があるらしい。おじさん臭は取れるのかなあ?

降りてくる人にシャクナゲの状態を聞く。「咲いてる。もういっぱい咲いてる。」とにこりともせず答える。あやしい。言い方がおかしい。だんだん不安になってくる。
登山口 緑のトンネル
樹林帯を出る。いつもだったら、このあたりでシャクナゲが出迎えてくれるのだが、ほとんど咲いていない。去年は登山道脇にビッシリ咲いていたのに。こんなことはこの5年で初めてだ。わずかに咲いているシャクナゲも綺麗に開花しているものは少ない。
花芽がないシャクナゲの木 例年だったらピンクの斜面
期待していたのに、ガッカリだ。こうなったら、山頂でビールを飲んで昼寝だ。ところが山頂は、こんな狭いところによくこれだけの人がと思うほど立錐の余地がない。60人近くいる。これじゃ昼寝どころじゃない。隅の方で小さくなってちびりちびりとビールを飲む。

このままでは帰れない。少しでも綺麗なシャクナゲの花を写真に撮ろうと、あちこち探し回る。藪の中に入ったり、斜面を降りたりして、やっと少し見られるシャクナゲを撮ることができた。