白山御前峰・転法輪の窟/2010年7月28日(水)/晴れ
別当出合(4:10)---室堂(6:15)---山頂(6:40)---転法輪の窟(8:10)(8:25)---室堂(8:55)---エコーライン---南竜分岐(9:45)---別当出合(10:40)


転法輪の窟

クーラーのない2階の部屋は寝苦しい。
昼の暑さがそのまま残っているため、
深夜2時に目が覚めてしまった。
クーラーのある両親の部屋を覗くと、
2人とも気持ちよさそうに眠っている。
今日の午前中は姉が来るので、
2人の介護は任せて、白山で涼んで来ようっと。


センジュガンピ

登山口の別当出合は標高1300mほど、さすがに涼しい。


イブキトラノオ

風があり、速度を上げてもそれほど汗ばむこともない。


シモツケソウ

花を眺めながらのんびり登るつもりだったが…、


タカネナデシコ

すずしくて体調がいいので、
息を切らすこともなく12曲がりを登り…、



弥陀ヶ原に出ると、ガスで真っ白。
山頂は全く見えない。



室堂に着くと、ややガスが切れてきた。



おっ、ガスが切れそうだ。急いで登ろう。



あ〜あ、だめか。またガスに包まれてしまった。
ま、いいか。
それに今日はやることがある。
昨年からペンディングになっている転法輪の窟を探すことだ。


イワギキョウ

転法輪の窟の位置は
御前峰山頂から南東尾根を200mほど下ったところだいうのだが…。



上から見ても分からないので、
東尾根の転法輪谷側を下って、下から見上げることにした。
ちょうど剣ヶ峰が見えるくらいの位置まで下って…、



反対側の南東尾根を見上げると、
あった!
ここからトラバースできればいいのだが、
どう見ても滑落しそう。
無理せずハイマツをかき分けて戻り、
南東尾根を下った方がよさそう。



南東尾根を直接下るがハイマツに阻まれる。
しばらくハイマツと格闘するが無理。
結局、南東尾根右側の谷を転法輪谷に向かって下り…、



南東尾根の岩の下から回り込み、
上を見上げると、あっけなく見つかった。



転法輪の窟は室堂がなかった頃、
修験者たちが宿泊したところ。
当時は奥行き20mほどあったそうだが、
今は完全に埋まってしまっている。



転法輪の窟を探すのに、
登り返しやハイマツ漕ぎで1時間30分もかかり、
もうお腹ペコペコ。
当時の修験者のように転法輪谷を見下ろしながら、
おにぎりでも食べることにしよう。


クルマユリと室堂

目的も達したことだし、帰ろう、帰ろう。


コバイケイソウと室堂

室堂では郵便局が開設されていたので、
ちょっと立ち寄って白山限定切手シートを買って帰るか。



下山はエコーライン経由。
花盛りのお花畑を期待していたが、
今年は花が少ない。



南竜分岐あたりのお花畑は
色鮮やかな花が咲き乱れている。
お昼までに家に戻りたいので、
一気に別当出合まで駆け下るぞ。