白山 2009年6月12日(金)/晴れ
2702m/観光新道を行く
別当出合(5:15)---観光新道---室堂(7:55)---山頂(8:25)(8:50)---観光新道---別当出合(11:20)


ウズラバハクサンチドリ

北陸地方は6月10日に梅雨入りした。
人間にとってはいやな季節だが、植物にとっては恵みの季節だ。
白山の花がいっせいに咲き乱れるのは、7月後半から8月前半にかけて。
でも6月から7月にかけて最盛期を迎える花もある。
そんな花を見逃さないためには
梅雨の中休みを狙って白山に登らなければならない。
気象庁が梅雨入りを発表したとたん、晴れの予報。
なんとも皮肉だが、
このチャンスを逃さず白山に花を見に行こう。



今日はかなり気温が上がり、夏日になりそうなので、
涼しい午前中に登って下りてこよう。
観光新道は尾根上に道がついているので、雪融けが早い。
そのため花も早く咲き始める。
この時期花を見るなら観光新道だ。



稜線に出ると、まず目に飛び込んできたのは、
このゴゼンタチバナ。



そして次は今日のお目当ての一つハクサンチドリだ。
この花は梅雨のさなかに咲く花で、
梅雨明け後に探しても中々見つからない。



ミヤマキンポウゲは平地に咲くウマノアシガタに似る。



久しぶりに花の写真を撮るので、うまくピントが合わない。
わ〜、朝日がまぶしい。
観光新道、名前の通り光を観ながら登る道だ。



白山釈迦岳と新緑。
ダケカンバの緑が瑞々しい。



仙人窟を過ぎた岩場にはツガザクラが咲く。
小さくてかわいい花だ。



馬のたてがみから黒ボコ岩にかけてお花畑が広がるのだが、
この時期はまだ雪が残り、
咲き誇る花を見るには後一月は待たねばならない。



ハクサンチドリの中でも、
葉に紫褐色の斑点のあるものをウズラバハクサンチドリと言うそうだ。
それほど珍しいものではなく、
注意して探すと、意外と簡単に見つかる。



観光新道を代表する花と言えば、
やはりシナノキンバイだろう。
花の直径は4cmほどでシベにピントが当てやすく
写真が撮りやすい花だ。
アップで撮ってよし…



群落を撮ってもよし。
どんなグラビアモデルもかなわない魅力を誇る花だ。



キヌガサソウ
雅な花ですね。



ミヤマハタザオ



弥陀ヶ原はまだスキーができるほど雪が残る。
雪上を歩いていると、
足元から冷気が上がってきて、す〜っと汗が引いて行く。


室堂

山頂への道は雪がないが、あまり花は期待できそうにないなあ。



ミヤマキンバイが咲き始めている。



岩のすき間にびっしり咲くコメバツガザクラ。



山頂からは北アルプスが薄っすらと見える。



さあ、暑くなる前に帰ろう。



帰りも観光新道を辿る。
残雪でのグリセードが楽しい。



まだまだ高山植物の種類は少ないが、
初物がいくつか見られたので、満足。
次回はお花畑に花が咲き乱れる頃に来たいなあ。