白山 2004年7月29日/快晴
2702.2m/砂防新道・エコーライン
登山口(0:30)---室堂(3:30)---山頂(4:00)(5:15)---室堂(7:25)---登山口(9:45)


御来光

御来光を見るために登山口を夜中の12時30分に出発する。ヘッドランプを付けて、新しい橋を渡り、砂防新道に入る。樹林帯の中、月や星の明かりは頼りにできない。月は1時20分に西の空に沈む。別当覗きを過ぎたあたりでヘッドランプの電池が切れる。慌てて新しい電池に換える。

樹林帯を過ぎ、甚ノ助避難小屋に着く。空を見上げると満天の星。時々星が流れる。

黒ボコ岩に向かって登っていると、タバコのにおい。一人の男性がヘッドランプを消してタバコを吸っている。初めて出会った御来光登山者だ。

3時25分に真っ暗な室堂に着く。バナナを食べながら休憩していると、室堂センターから御来光を見るためにたくさんの人が出てくる。みんな防寒具を着ている。風があるので、山頂は寒そう。こちらも雨具を来て山頂に向かう。

山頂には4時に到着。今日の日の出の時間は5時頃。それまで赤く染まり始めた北アルプス方面を眺めながら御来光を待つ。寒さに耐え難くなった4時59分に太陽が昇り始める。5時2分に太陽が昇りきると一斉にバンザイの声が上がる。時間にしてたった3分だったが、深い感動を味わえた。
4時59分 5時2分
白山ひめ神社奥宮
朝日を浴びる大汝峰
山頂からお池に下り、中宮道の下りにさしかかるあたりまで散策する。イワギキョウがあちこちで咲き乱れている。そのイワギキョウを眺めながら朝食を済ます。

室道には迂回して帰る。イワヒバリがさえずり、飛び交う。花を終えたチングルマの実の毛が風に揺れている。
剣ヶ峰と御前峰 雪渓と御前峰
イワギキョウ ハクサンボウフウ
ハクサンコザクラ イブキトラノオ


チングルマの花


チングルマの実

帰りはエコーラインを花を見ながらゆっくり下ることにする。別山がどんどん近づき、逆に御前峰がどんどん遠ざかる。お花畑ではカライトソウとシモツケソウが赤い色を競っている。南竜ヶ馬場への分岐に近づくと、ニッコウキスゲの群生が見られる。今年はニッコウキスゲの群生を見ていなかったので、うれしい。


エコーラインと別山

遠ざかる御前峰 近づく別山
シモツケソウ カライトソウ
ミヤマリンドウ オタカラコウ


ニッコウキスゲ

砂防新道を下り始めると、続々と登山者が登ってくる。登山口までどのくらいの登山者とすれ違っただろうか。新しい橋が架かり、砂防新道が通れるようになって完全に白山の賑わいは戻ったようだ。
センジュガンピ ソバナ


新しい吊り橋