笠ヶ岳笠新道〜笠ヶ岳〜クリヤ谷/2010年7月22日(木)/快晴
新穂高温泉(2:35)---登山口(3:20)---杓子平(6:10)---稜線(6:55)---山頂(7:50)(8:15)---クリヤノ頭(9:40)---錫杖沢出合(10:55)---槍見温泉(12:00)---新穂高温泉(12:25)


笠ヶ岳

6年ぶりの笠ヶ岳。
前回と同じ2時35分に新穂高温泉を出発。
6年前は登山口が分からず、2時間近く左俣林道をウロチョロ。
やっと登山口を見つけたが、遅れを取り戻そうと、
飛ばしたため、脚がつり辛い山登りとなった。

左俣林道を少し速足で歩くと、汗が噴き出す。
今回は暑さに苦しみそうだ。
急登の笠新道に差し掛かると、
汗が止まらず、Tシャツが汗に濡れ不快。
汗を抑えるため、速度を抑え気味に登る。
高度が上がれば、涼しくなるはず、ここは我慢だ。



1900mを越えると、涼しくなり汗が止まる。
日が射し始めた穂高連峰を振り返りながら、
尾根上をジグザグに高度を上げる。



抜戸南尾根の稜線を越えると、
目の前に杓子平のカールが広がる。



左手に目指す笠ヶ岳が望める。



杓子平のお花畑では可愛いミネズオウが目立つ。



ひんやり爽やか。
花の匂いに囲まれながら歩く。
杓子平の朝は快適だ。
先ほどまで大量の汗をかきながら、
急登の樹林帯を歩いてきたのが、嘘のようだ。



杓子平を振り返る。
前回はこのあたりで右太腿の痛みがピークに達し、
何度も休憩をしながら登った。



今日は早朝から雲がどんどん湧き上がってくる。
槍ヶ岳の眺めを楽しみにしていたのに…。



さあ、快適な稜線歩きだ。



キバナシャクナゲを見るのは久しぶり。



まだ7時を過ぎたばかりなのに、雲、雲、雲。



ああ、お腹が空いた。
速く山頂に行って、朝飯を食おう。



山頂に着くと、どこからか笛の音。



山頂から錫杖岳の稜線を見下ろすところに行くと、
若い女の子が笛の練習をしている。
登山者ではなく、
山荘でアルバイトをしている女性のようなので、
これから下るクリヤ谷コースの状況を訊くと、
「問題ないですよ」と返事が戻ってきた。



おにぎりを2つ食べた後、
前回断念したクリヤ谷へ下る。



タカネヤハズハハコ



山頂を振り返りながら下る。



ハイマツの巻き道を進む。
歩きにくく、朝露が残っていて下半身が濡れる。



雷鳥岩に向かって少し登り返す。



雷鳥岩付近で振り返る。
ここで笠ヶ岳とお別れなのに、山頂に雲が掛かる。


クリヤノ頭

クリヤの頭を過ぎると、一気の下り。
この急な下りも歩きにくい。



ウサギギク



沢の音が聞こえ出すと、右手に錫杖岳の岩峰が見えてきた。



ブナ林に入ると、
登山道の草が刈られていて歩きやすくなる。



クリヤ谷を3、4回渡渉しながら高度を下げ、
やっと槍見館の裏手に出る。
8kmほどの下りで誰とも会わなかった。
それにしても歩きにくい登山道で
距離の割りには時間が掛かった。



駐車場に戻る舗装路から
クリヤ谷と錫杖岳を見上げる。



暑い!
照り返しの強い舗装路歩きにうんざり。
駐車場に戻って、
クリヤ谷で汲んだ冷たい水をがぶ飲み。
ああ、甘露。
さあ、クーラーをガンガン効かして家に帰ろう。