甲武信ヶ岳〜雁坂峠 2006年6月1日(木)/晴れ
2475m・2050m/山梨県山梨市三富
西沢渓谷入口市営駐車場(4:45)---山頂(8:05)(8:40)---笹平避難小屋(9:50)(10:00)---破風山(10:30)---雁坂峠(11:55)(12:10)---駐車場(14:20)


アズマシャクナゲ

甲武信ヶ岳は遠い。
前夜仕事を終え、10時30分に家を出る。
夜を徹して車を走らせ、西沢渓谷入口には翌日4時30分に到着。
市営駐車場に車を止め、渓谷沿いの道を歩き、登山口へ。



近丸新道入口から登山道へ。
新緑のカラマツ林の中を歩く。登山道の所々に軌道が残る。



ヌク沢を渡ると、急登。
新緑の中のピンクのミツバツツジが目を引く。



1800mhあたりから今日の楽しみの一つアズマシャクナゲが現れる。



今日は往路よりも復路の方が大変。
体調がいいので、ノンストップで山頂まで行ってしまおう。
コメツガ、シラビソの林を快調に飛ばす。



足元にはバイカオウレン。



木賊山を過ぎて樹林帯を出ると、目の前に甲武信ヶ岳。
一旦、甲武信小屋のある鞍部に下り、登り返す。


国師ヶ岳、金峰山を望む

山頂からの山座同定を楽しみにしていたのだが、
遠くの山は良く見えない。
霞んだような空。梅雨入りが近そうだ。



ビールを飲みながら遅い朝食をとっていると、
目の前に次々と小鳥がやってくる。



捨てられたぞうりをしきりに啄ばんでいる。
巣作りにでも使うのだろうか。



山頂でのんびりするつもりだったが、
山座同定ができないので、予定より早く撤退。



甲武信小屋に戻り、木賊山北面のまき道に入る。
シャクナゲの木が多いが、花は全く咲いていない。


破風山

雁坂峠までの長い縦走路。結構アップダウンがありそうだ。



笹平避難小屋の立つ鞍部は気持ちのいい所。
ところが登山者の一人からここで以前一家心中があったという話を聞かされちょっと興醒め。


木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山

破風山山頂近くから振り返る。



東破風山から露岩の多い小尾根のアップダウンが続く。
ここもシャクナゲの木が多いのだが、全く花はなし。
露岩が少なくなると歩きやすくなる。



雁坂嶺にかけて立ち枯れの中を歩く。
稜線は涼風が吹き気持ちがいい。



ミヤコザサが現れると、長い稜線歩きも終わり、雁坂峠に着く。
雁坂峠は三大峠の一つで、日本最古の峠とか。



ササと新緑がなんとも言えず綺麗。
そのことを近くにいた地元の方に話すと、とんでもないという風に
「15年前まではこんなササはなく、このあたりは一面お花畑だった」と話す。



さあ、新緑の迫る谷に向かって下山だ。
この長い沢沿いの道を下れば、静かな山旅も終了。



沢を何度か渡渉し、沢沿いの道を歩いていると、突然舗装路が現れる。
「あの稜線を歩いてきたのかな」と振り返りながら、舗装路を下り、駐車場に戻る。