能郷白山 2004年5月24日
1617.8m
登山口(7:00)---山頂(8:50)---祠(8:55)(9:25)---登山口(10:35)


白山神社奥の院と山頂

久しぶりの快晴。能郷白山の登山口のある温見峠に向かう。真名川沿いに新緑、川、集落跡などを眺めながら1時間ほどの快適なドライブだ。

登山口からすぐ稜線までの急登が始まる。花を探しながらゆっくり登ることにする。ツツジの木がたくさんある。ムラサキヤシオは咲いているが、サラサドウダンはまだのようだ。

10分ぐらい登ると、上から空身で下りて来る人がいる。ネマガリタケを採りに来たのだが、まだ出ていないと話す。よく話を聞くと、稜線まで行っていないとのこと。ネマガリタケがたくさん採れるのは、稜線に出てからなのだが...。

ロープのある急登を過ぎ、見晴らしの効くところに出ると、足元にコバイケイソウの花が咲いている。今年初めて見るコバイケイソウの花だ。
緑のトンネル 緑の谷
ムラサキヤシオ コヨウラクツツジ


コバイケイソウ

稜線に出ると、チシマザサの中にネマガリタケを見つける。両手に一杯採って気がつく。ストックがない。先月なくして買ったばかりのなのに。慌てて探しに戻る。登山道脇にあり、ホットする。

ネマガリタケ採りはやめ、山々を眺めながら登る。御嶽山や乗鞍岳、北アルプスは残念ながら見えないが、荒島岳、白山、銀杏峰など近くのの山は見える。
荒島岳 山頂へ
山頂は、周りが笹に覆われており、眺めがよくない。それで祠のあるピークに向かう。祠に向かう登山道脇にはカタクリの花が群生している。コバイケイソウはまだ葉だけだ。カタクリの花が終わるころには、コバイケイソウの花が咲くのだろう。
祠へ カタクリ
祠の前に座り、山座同定を楽しむ。遠くは伊吹山、鈴鹿系の山々。近くは、小津権現、舟伏山、高賀三山。県境の山では、冠山、金草岳、三周岳、屏風山、平家岳。冠山は山頂部分だけ坊主頭のように出ている。

谷を見下ろしながら、ビールを飲み、おやつを食べてから下山にかかる。
冠山、後方は金草岳 白谷
帰りは花の写真を撮りながら、ゆっくり下る。途中で登りのときには、気がつかなかった白い花を見つける。ノウゴウイチゴの花のようだ。ノウゴウイチゴは能郷白山の岐阜県側で最初に見つけられたから、その名が付いた。ここは、福井県側の登山道。家に帰ってから、植物図鑑で調べてみよう。

登山口に着くと、数台の車が止まっている。福井ナンバーの車よりも他県のナンバーの車の方が多い。奥深い山なのに人気が高い。


ノウゴウイチゴ

屏風山、右後方は平家岳 後方左は部子山、右は銀杏峰、手前は姥ヶ岳