野谷荘司山 |
2008年4月6日(日)/快晴 |
1797.3m/白谷左俣滑降 |
馬狩料金所(5:55)---稜線1730m(9:35)---山頂(9:55)(11:00)---白谷左俣源頭(11:05)---馬狩料金所(12:15) |
山頂より白山を望む
金曜日にkyuちゃんに「日岸山に行こう」とメールすると、
「気が進まない。野谷荘司がいい」との返事。
まだスキー歴2年なのに、なんとすごい女性か、まさに猛女だ。
臆病で、スキーの下手な僕にとって、
野谷荘司は10年早いと思いながら、OKと返信してしまった。
ああ、無事に帰れるかなあ。
こたまさん、小松山岳会のYさん、kyuちゃんと小心者の僕の4人で
朝日に照らされる白谷を見ながら、左の尾根に取り付く。
あんな急な谷を本当に滑るのかよ〜。
気持ちのいいブナの尾根をクトーを効かせて登る。
最初、谷を詰めようかと思っていたが、
こんなに素晴らしいブナ林を歩けるのだから、尾根にして正解だった。
そのまま稜線を行けばいいのに、
先の方を見ると、アップダウンがあるので、トラバースすることにした。
ところが、これが大失敗。
サンクラストしていて、スキーで踏むと、パリッと割れて、スキーが谷側にずれる。
あやうく、こたまさんが滑落しそうになる。
滑落が怖いので、みんなスキー板を担ぎ、アイゼンを着けて赤頭山をトラバース。
新しく買ったカンプの軽量アイゼンを初めて使ってみたが、
あまりに軽く、アイゼンを装着していない様な感じで、なんだか不安定。
赤頭山を過ぎたところで、スキーを履く。
女性2人はそのままツボ足。
振り返ると、右後方に、猿ヶ馬場山と籾糠山。
白谷左俣源頭部。
ここを滑るのか、大丈夫かなあ。
口では「野伏の中央ルンゼの方が急」とか、
「スキージャムのゲレンデ並」とか言っていたが、心に全く余裕はない。
もう頭の中は滑落のイメージばかり。
野谷荘司山は目の前。
雪が十分緩むまで、白山を眺めながらのんびり昼食だ。
三方岩岳と後方に笈ヶ岳・大笠山の白山北方主脈。
暖かいから、雪はすぐ緩む。
まずは、足慣らしに野谷荘司山の斜面を滑る。
すぐ、白谷左俣源頭部へ移動。
わあ、すご〜い、長〜い。
「さあ、一気に行くぞ!」
と言いながら、内心びびりまくり。
こけないように慎重にターン。
重心を谷側にうまく移動できず、いつもの悪い癖で山脚に乗ってしまう。
すぐに足首が伸び、後傾になる。
かろうじてこけはしなかったが、もう最悪!
今シーズン山スキーを始めたばかりのYさん。
ゲレンデスキーで鍛えたから、
緩みすぎた重い雪でもうまく滑って行く。
本当にスキー歴2年?
こたまさんも、山スキーを始めたばかり。
でも、元スキー部だから、すぐにうまくなる。
下部はデブリが出ているが、
雪が緩んでいるので、一気に通過する。
こぶを滑っているみたいだ。
白谷右俣と左俣合流するところで、
僕はスキーを脱いで、堰堤左端から左岸に移動。
kyuちゃんたちは、よせばいいのに、そのまま右岸へ。
距離が離れていて、聞こえないのをいいことに
「そこから尻セードで一気に落ちろ!」と叫んでみた。
左岸林道から白谷左俣を望む。
稜線からのシュプールを眺め、にんまり。
あの一番無様なシュプールがきっと僕のだろうな。
帰りの車の中で、kyuちゃんは、後半こけまくった僕に
「来シーズンはスクールに通った方がいいよ」としきりに勧める。
う〜ん、お子様に混じって、ボーゲンからやり直すか。
赤---登り 青---下り