笈ヶ岳山頂目前で涙の撤退2021年5月15日(土)/晴れ
中宮ビジターセンター(7:00)---ジライ谷の頭(9:05)--冬瓜平分岐(10:15)10:25)---冬瓜平---笈ヶ岳分岐(12:00)---小笈ヶ岳(13:10)---冬瓜平---冬瓜平分岐(15:00)---ジライ谷の頭(16:00)---中宮ビジターセンター(17:50)


冬瓜平から望む笈ヶ岳

1週間前針ノ木岳から降りてきたら、
TOKIOさんから来週は笈ヶ岳だよと言われる。
73歳のFさんが行く気満々…それもジライ谷から日帰りだと言う。
僕が笈ヶ岳に行ったのは18年前岩底谷左岸尾根から、
Toikoさんに至っては30年以上前三方岩から1泊のコース。
ジライ谷のルートは全く知識がないので、
ジライ谷から登ったことのある同い年のMZさんに尋ねると、
10年ほど前山頂まで5時間半かかったとか。
ヤマップのコースタイムでは登り5時間10分、下り4時間15分となっている。
ホワイトロードの通行できる時間は7時から19時までの12時間。
それで登り6時間、下り5時間の11時間と勝手に想定する。
ところがTOKIOさんからLineで送られてきた計画書では
登り4時間、下り4時間になっている。
無茶苦茶や…Fさん死んじゃうよ。



ホワイトロードのゲートが少し早く開いたので、
登山口を7時に出発できた。
ラッキー!



今日の参加者は
平均年齢69歳の我々シルーバー隊に
20歳以上年下の紅一点が加わり総勢5名。



ジライ谷を徒渉するとすぐ急登が始まる。



岩有り…



藪ありの…



中々の難関コースじゃん。



しかしみんな元気だな。



なんとジライ谷の頭までほぼヤマップのコースタイムで登ってしまった。



ジライ谷の頭から稜線までは藪が濃く苦戦を強いられる。



尾根が合流するジャンクションに到着。
メンバーは藪が不慣れなためコースタイムより15分ほど遅れる。



冬瓜山ルートは藪が濃さそうなので、残雪の残る冬瓜平ルートを選択。



冬瓜平ルートは冬瓜山ルートよりも5分ほど長くかかるが誤差の範囲。



それよりもこの景観。
残雪とブナの新緑が素晴らしい。



一般にはここでテン泊し、
翌日笈ヶ岳に向かうんだよな。



このルートの核心部は一旦深い谷に下り登り返すところ。
スキーで滑ったら気持ちがいいだろうが、ツボ足で下るのは怖い感じがする。



登り返し。



でっかいブロック雪崩の跡。



休憩を取った後、稜線に向かって登る。
この時メンバーよりもシリタカ山よりに登ったため稜線で藪に遮られる。
アイゼンを装着したまま藪を漕いでいたら、片方外れてしまった。



外れたアイゼンを探している間に
メンバーはもうあんなところに行っちゃっている。



この後もアイゼントラブルを起こす。



登山靴にアイゼンを装着するのは
18年前にこの笈ヶ岳を登って以来だから仕方がないか。



メンバーを追っかけ小笈ヶ岳に着いた時は想定の登り6時間を超えていた。
ここから笈ヶ岳山頂往復で25分ぐらいだろうけど…下山が心配。
みんな疲れているし、あの激下りだ。
何よりも前日に白山を登っている自分がメンバーの足を引っ張りそう。



で涙を呑んでの下山。Fさん、ゴメン。



途中でまたアイゼンが外れ再装着。
急いでメンバーを追いかける。



下山も冬瓜平ルートを辿る。



よいしょ、よいしょ。



稜線復帰。
さあ、激下りが待ってるよ。



心配した激下りはメンバー難無くこなし…



登山口には18時に到着。
ホワイトロードゲートは18時15分に通過。
閉門時間まで45分の余裕があった。
う〜ん、山頂に行けたな。
ま、余裕を持って行動したということで許してちょうだい。

GPS軌跡