シャクナゲ

せっかくの日曜日なのに、午後から雨の予報。その上、１０時から田植え。
田植えは直播きで、ＪＡの人たちがすべてやってくれるので、見ているだけでいいのだが...
とにかく１０時までに家に戻る予定で家を出る。
向かうところは白峰村のおまい山。

林西寺前に車を停める。
林西寺は、明治の神仏分離で白山山頂から移された仏像が安置されているお寺。
おまい山の登山口はこの林西寺の裏にある。



緑鮮やかなブナ林の中を登る。足元にはブナの花がたくさん落ちている。



忠魂碑をを過ぎ、国道から上がってきている舗装された道路がカーブするあたりで、
遊歩道が分岐する。右の尾根に上がる道を登る。
この道は送電線巡視路で、ミズナラの林を抜けると、送電線鉄塔が現れる。



送電線巡視路脇にはイワナシの花が群生していて、ピンクの花がなんとも可憐だ。



２つ目の鉄塔を過ぎたあたりからは松の木が並ぶ道となる。
道には松葉がたくさん落ちている。ふわふわで気持ちがいい。



道の両側とも急斜面。右側斜面はまさに緑の谷。
ブナの新緑が目にまぶしい。




やがて急斜面にお目当てのシャクナゲが現れる。
去年はどの山もシャクナゲが不作だったが、この山だけは綺麗な花を咲かせていた。
もちろん今年も。

	展望台手前で大頽（おおなだれ）山へ続く尾根と合流する。 薄い踏み跡があるので、辿ってみることにする。 鞍部に下ったところで、胸騒ぎ。ガサガサという音。 ５０ｍほど前を黒い物が藪の中に... カモシカではない。一瞬見ただけだが、熊のように見えた。 引き返そうと思い、２、３歩戻りかけたが、 せっかくここまで来たのだからとまた歩き始める。 登りにかかると、真新しい熊の糞が...
山頂は樹木に囲まれて見晴らしは良くない。 周りの木には緑や青いテープがたくさん巻いてあった。 熊のことがあるので、すぐに引き返すことに。

遊歩道に戻り、シャクナゲを眺めながら、展望台に向かう。



鉄塔下の展望台からは白峰の集落と手取川が見下ろせる。
目を右上に転じると、まだ雪の残る白山が望める。



白山を眺めながら、急坂を下り、天望の湯近くの登山口に出る。
天望の湯につかり、汗を流したいところだが、まだ開いていない。

家に戻ると、田植えが始まっていた。