蕎麦粒山 2005年11月23日(水)/晴れ
1296.7m/岐阜県坂内村
西俣出合(7:25)---尾根取付点(8:25)---小蕎麦粒山(10:00)---山頂(11:00)(13:00)---西俣出合(16:00)


大谷川林道から望む蕎麦粒山

蕎麦粒(そむぎ)山は、銀杏峰や経ヶ岳から岐阜を見た時、一際目立つ山。
年初に山行計画を立てると、必ずこの山を計画の中に入れてきた。
ところが一度も実行されることはなかった。
今年も残りあと少しになり、蕎麦粒山のことがやたらと気になる。
それで思い切って今日出かけることにした。



大谷川林道の車止にはすでに車が3台止まっている。
内2台は草刈作業をする人たちの車。
草刈作業する人たちから「気をつけて行ってらっしゃい」と声をかけられ出発。
長い林道を歩いている間に青空が覗き始める。



1時間ほど歩いて、沢を渡り、尾根に取り付く。



尾根は急な登りが続く。
シャクナゲの木やヒノキの根をつかみながら登る。
同じ美濃の屏風山の登りを髣髴とさせる。



傾斜がやや緩くなるとブナやミズナラが現れる。
ブナを見るとホッとする。



右手に小蕎麦粒山が見えてくる。
実は、ガイドブックをほとんど読んでいなかったので、
この山を蕎麦粒山と思ってしまった。


五蛇池山

こっちを小蕎麦粒山と思い込んでしまった。



誰か咳払いをするのが聞こえる。
先行者が近くにいるようだ。
やがて雪の上に足跡を見つける。
2、3人いるようだ。



左側をよく見ていれば、蕎麦粒山はこっちの方向と気がついたのだが…
鞍部から登り始めると、足跡がない。



雪の積もったササをかき分け山頂に着く。
山頂はササに囲まれている。
「あれ?」と思い、後を振り返ると…



蕎麦粒山が…


小蕎麦粒山と五蛇池山

すぐ鞍部に戻り、蕎麦粒山に向かう。
山頂では先行者の宴会が始まっている。
「こんにちは」と声をかける。
振り返った顔を見て「あっ」と驚く。
なんとベッカムさんだ。
先行していた人たちは、カッペさん、ミツルさん、ベッカムさんの3人だった。


伊吹山と手前左が貝月山

ミツルさんの料理をいただきながら、山座同定を楽しむ。



左が姥ヶ岳、右が能郷白山



中央奥が銀杏峰
いつもあの山からこちらを見ていた。



急な下りを慎重に下る。



尾根を沢に向かって下る。



下りなのに暑い。
沢の冷たい水が最高においしい。
単独の男性が「美濃の冷たい水を1杯飲むと、1日長生きする」と教えてくれる。



今日はずっと気になっていた蕎麦粒山で最高の1日を過ごすことが出来た。