和賀岳笹原の道を行く2023年10月12日(木)/晴れ |
登山口(6:15)---薬師岳(8:35)---小杉山(9:20)---小鷲岳(9:55)---山頂(10:35)---小鷲岳(11:10)---小杉山(11:40)---薬師岳(12:20)---登山口(13:50) |
和賀岳
東北遠征2日目は秋田県と岩手県の県境に位置する二百名山和賀岳。
ニッコウキスゲで有名な山なので、
快適な草原歩きを期待していたのだが…
真木林道奥の駐車場には先行車が一台。
準備を済ませて出発しようとすると、
先行車から年配の男性が降りてきて、
奥さんが一人で山頂に向かったのだが、心配なので、
よろしくと言われる。
林道を少し歩き、
甘露水口からブナ林に入る。
白神岳のブナ林も素晴らしかったが…
ここのブナ林も負けちゃいない。
黄葉の時期に歩いてみたいな。
滝倉を過ぎると…
ジグザグの急坂になる。
おっ、この辺りのブナは黄色く色付き始めている。
あれが薬師岳だな。
薬師岳から最奥の和賀岳を望む。
わ〜、結構あるじゃん。
薬師平の池塘。
薬師岳からはササの道が続くのだが…
この道がほぼササに覆われていて
歩きにくいことこの上ない。
登山口で出会った男性の奥さんが気になるが、
一向にその姿を見ることができない。
女性と侮っていたがかなりの健脚らしい。
和賀岳の登りで一人の女性が下りてきた。
旦那さんが心配していましたよと声をかけると…
「この酷い笹原の道に何度も引き返そうと思いました。
足元が悪いので、下りの方が怖い。
主人には悪いが、
時間をかけてゆっくり下ります」と答えていた。
やっと着いたよ。
ガスって来たから帰るよ。
ササに隠れた登山道は深く抉れていて
ちょっと油断すると転びそうになる。
ひ〜、もうヤダー。
快適な草原歩きのはずがなんてこった。
薬師岳まで行けば、
この笹原の道から解放される。
もう少しの我慢だ。
薬師岳からガスがかかっている和賀岳山頂を振り返る。
薬師岳斜面の紅葉が綺麗だ。
ササから解放されたら、急におなかが鳴り出した。
朝出がけにパンを一つ食べてから、
な〜んにも口にしていなかった。
よし、エネルギー補給だ。
ブナ林での〜んびり下る奥さんを抜き…
登山口に戻って、
旦那さんに「奥さんはもうじき戻ってきますよ」と報告すると、安堵されていた。
この旦那さん車の中で奥さんが戻ってくるまで、
8時間以上も待っていたことになる。
なんて優しい旦那さんなんだ。