焼岳 2009年10月11日(日)/快晴
北峰2393m/静かな稜線から喧騒の上高地へ
中の湯登山口(5:20)---焼岳(7:20)(7:25)---西穂山荘(10:30)(10:55)---上高地(12:10)---中の湯登山口(14:15)


冠雪の穂高岳

深夜2時に目が覚め、
外を見ると、屋根の瓦が濡れている。
夜半に雨が降ったようだ。
ネットで天気予報を確認。北陸地方の天気の回復は遅れるようだ。
今日も白山に登る予定だったのに…。
岐阜・長野の方が天気がいいので、
お手軽に登れる焼岳に行くか。紅葉の焼岳もいいかも。

5時頃、中の湯近くの登山口に着くが、
駐車場はもちろん、道路脇に車がびっしり。さすが人気の山だ。
渋滞に巻き込まれるのはいやなので、急いで準備し、暗いうちに登り始める。



先日の台風の影響か
トウヒの倒木が3本ほど登山道をふさいでいる。
ダケカンバの葉が全部落ちているのではないだろうか。
自然と足が速くなる。なんとかセーフ。思ったより葉がついている。
ちょっと急ぎ過ぎた。早く日が射さないかなあ。



霞沢岳の方から日が差すと、紅葉が鮮やかに映える。



今年のナナカマドは、白山と同じ、あまり鮮やかさがない。



う〜ん、気持ちがいい。やはり山は、晴れがいい。
下方から登山者の声、みんな登り始めたようだ。



のんびりしていると、渋滞に巻き込まれる。急ごう。



凄い水蒸気だ。
3年前に来た時よりも水蒸気の量が多いような気がする。
噴火しないでくれよ。



山頂には先行者が一人。
カメラを据えて、どこを撮ろうかと思案している。



穂高も槍も2、3日前に降った新雪で薄化粧。



山頂でのんびりしたいところだが、
すぐ多くの登山者で狭い山頂が一杯になりそう。
それよりもあの未踏の稜線を歩いて西穂山荘まで行こう。
きっと静かな山歩きが楽しめるだろう。



小屋泊まりの人たちが次から次と山頂に向かう。



ここからは未踏。



霧氷が綺麗だ。



トウヒの林が延々と続く。
時々融けた霧氷がバサバサと音を立てて落ちてくる。



いつの間にか上高地を覆っていた霧が晴れている。



ほとんど人に会わないと思っていたのに、
40人ほどの登山者と出会った。さすが人気のエリアだ。



ダケカンバに付いた霧氷がキラキラ。



西穂山荘は多くの登山者でごった返している。
西穂山荘から少し登ったところで食事。
焼岳や乗鞍岳を眺めながらの食事はおいしい。



せめて独標まで行きたい所だが、
独標まで行ったら、西穂高まで行きたくなる。
切りがないので、潔く上高地に下りよう。



上高地の下りでは
気持ちのいい風が林の中を吹き抜けて行く。



田代橋に着いたとたん、観光客の波。



カラフルに着飾った観光客を避けながら歩くのは大変と思いきや、
泥だらけのおっさんを見て、観光客の方から避けてくれる。
ラッキー。



田代池


大正池から望む焼岳

あの静かな稜線歩きに比べ、喧騒の上高地。
少し人に酔ってきた。急いで帰ろう。



喧騒の大正池を離れ車道へ。
紅葉を眺め、カツラの葉の甘い香りを嗅ぎながら歩く。
いい気分に浸っていたら、ブブーッ。
バスやタクシーが頻繁に行きかう。


カラマツの黄葉と焼岳

排気ガスの充満した釜トンネルを駆け抜ける。
釜トンネル出口から中の湯上の駐車場までの登りが辛い。
登山口付近の道路脇にはまだ多くの車が止まっている。
今日は一体何人の人が焼岳に登ったのだろう?