千振尾根 2008年10月20日(月)/晴れ
ブナの原生林とダケカンバ
市ノ瀬(6:20)---水場(7:55)---白山展望地(8:35)---チブリ避難小屋(9:35)---市ノ瀬(12:05)


紅葉のブナ原生林を行く

白山で大きなブナ林といえば、釈迦新道とチブリ尾根のそれが双璧だ。
僕はどちらかと言えば、釈迦新道のブナ林のファンだが、
今日はチブリ尾根のブナ林を楽しもう。


カツラの大木

チブリ尾根の登山道に入ると、
すぐトチやカツラの大木が出迎えてくれる。
カツラの生乾きの落ち葉が、醤油と
砂糖をこがしたような香ばしい香りを放つ。



1100mあたりまでは、ブナの葉はまだまだ青い。
ミズナラの根元から湧き出ている水場で
冷たい水を掬い口に運ぶ。
甘露!



上段床の水場あたりから一気にブナが色付く。



陽が射しこむようになると、色付きが増し、心が華やぐ。


観光新道と白山

白山が見える所を過ぎると…



葉を落としたブナの木が増えてくる。



1600mあたりから、ブナからダケカンバにバトンタッチ。



チブリ尾根の原生林は三回おいしい。
標高を上げるごとに3段階で樹木が楽しめる。
まずはトチとカツラの大木、
次にブナ、そして最後がダケカンバだ。



高度を上げていくと、
ダケカンバの後方に赤兎や大長山が望めるようになる。



ダケカンバは葉を落としても、奇怪な枝振りが楽しい。



1800m手前で樹林帯を過ぎ、ササ原に出る。
振り返って、感嘆の声を漏らす。
紅葉したダケカンバとブナが尾根全体を覆っている。
後方には赤兎山・大長山が聳える。


白山

今日は紅葉がお目当てなので、
チブリ尾根避難小屋まで行ったら引き返そう。



さあ、もう一度よくダケカンバの黄葉を楽しもう。



帰りは森に陽が射しこんでいるため、いっそう鮮やかな紅葉が楽しめる。



ブナ林の紅葉を見ると、いつも感じる。
ブナ自体の黄葉も美しいが…



ブナを取り巻く雑木の赤や黄が、
ブナを引き立て、いっそう林が華やいでいるのだと。


天井壁と白山釈迦岳

悪くない、悪くない、チブリ尾根のブナ林も。
さて、次はどこのブナ林を見に行こうか。