蝿帽子峠・蝿帽子嶺 2008年11月9日(日)/曇り
1037.3m/紅葉の峠道
登山口(11:20)---蝿帽子嶺分岐(12:55)---蝿帽子峠(13:50)---蝿帽子嶺分岐(14:05)---蝿帽子嶺(14:10)---蝿帽子嶺分岐(14:15)---登山口(15:10)


蝿帽子峠の地蔵

左門岳下山後、能郷白山でも登ろうと、温見峠に向かう。
猫峠を越え、大河原に入ったところで、
このあたりに蝿帽子峠の登山口があったことを思い出す。
よし、蝿帽子峠に変更だ。



以前あった蝿帽子峠の案内板が無くなっており、
登山口を見つけるのに手間取ったが、
なんとか怪しい記憶を元に河原に下りる。
ここで川を渡渉しなければならないのだが、
登山靴を脱ぐのが面倒で、
少し上流に上がり、飛び石で渡れそうなところを探す。
適当な石を見つけ、ジャンプ。
成功!
ジャンプにはちょっと自信があるのだ。
ニャニャしながら、次の石に足を乗せると、
つるっ、ジャボ!
それはないだろう。
お尻と、右足とザックの下部がずぶ濡れ。

登山口のお地蔵さんの前で靴下を絞り、
ザックの中身を点検。
デジカメ、携帯はセーフ、財布は?
野口英世先生と福沢諭吉先生がクシャミをしている。



気を取り直して登山道に入ると、素晴らしい紅葉。



左門岳の紅葉もよかったが、
その比じゃないな、この紅葉は。



蝿帽子峠といえば、水戸天狗党。
京に上るのに、旧暦の12月4日にこの蝿帽子峠を越えた。
旧暦の12月4日といえば、現在の1月1日だ。
雪の降りしきる中、
武器を背負い馬とともにこの細い峠道を歩いたというのだから、
昔の人はすごい。



はあ〜、綺麗だなあ。



ブナの林に包まれた気持ちのいい峠道だ。



気持ちよく峠道を歩いていたら、
突然、小さな涸れ沢の急斜面になる。
藪や木の根を掴んで這い上がると、分岐に出る。



分岐から左手の道を辿り、蝿帽子峠に向かう。
ガイドブックには根上りヒノキの大木がたくさんあると書いてあるので、
根上りヒノキをいくつもやり過ごして下るが、
一向に峠に着かない。
分岐から30分のはずなのに、30分はとっくに過ぎている。
どうも間違った尾根を下ったようだ。
戻ろう。



尾根を登り返していると、右手に別の尾根が見える。
その尾根への分岐に着くと、尾根沿いに薄い踏み跡がある。
それを下ると、あっけなく蝿帽子峠に出た。



お地蔵さんに手を合わせた後、急いで分岐に戻り、蝿帽子嶺に向かう。



分岐からあっという間に三角点のある蝿帽子嶺に着く。



山頂からは能郷白山が見える。
蝿帽子峠に行くのにかなり時間を無駄にしたので、
休憩なしで下ろう。



本当に気持ちのいい峠道。今度はのんびり来たいものだ。



下りは早い。



大河原が見えて来た。



山頂から1持間ほどで根尾西谷川に着く。
こんどは横着せずに登山靴を脱ぎ、渡渉。

今日は紅葉三昧の楽しい1日だった。