北岳・間ノ岳 2009年9月13日(日)/快晴
3192.4m・3189.3m/寒風にさらされ縦走
広河原(6:05)---二俣(7:10)---肩ノ小屋(8:25)(8:35)---北岳(8:55)(9:00)---北岳山荘(9:40)---間ノ岳(10:50)(11:10)--北岳山荘(12:05)---二俣(13:50)---広河原(14:55)


北岳

南アルプスは遠い。
我が家から南アルプス市の芦安駐車場まで360km。
前夜9時ごろ出発し、2時30分に駐車場到着。
バスの始発までしばらく仮眠。
バスより100円高いけれど、確実に座れるので、
乗合いタクシーに乗り込み、5時10分に広河原に向かう。



今日は北岳・間ノ岳縦走の予定。
乗合タクシーの最終は5時だが、
家に到着する時間を考えると、4時のバスかタクシーに乗りたい。
そのためにはかなりのハイペースで歩かなければならない。
下りは苦手なので、
いつものように登りで時間を稼ぐしかない。
北岳山頂まで3時間で登ろう。
もし3時間で登れなければ、今回は間ノ岳は諦めよう。
広河原から北岳まで標高差1663m、果たして登れるだろうか?



非常に歩きやすい道で二俣まではいいペースだ。
おっ、鳳凰三山が見える。



二俣からは歩きやすい右俣コースを選ぶ。
小太郎尾根に向かって登っていると、
後方から来た単独の青年にあっという間に抜かれてしまった。



小太郎尾根の稜線に着くと、たくさんの登山者が下りてくる。



稜線は風が強く、寒い。



あまりに寒いので、肩ノ小屋で雨具を着る。



あれ?
右俣で追い抜いていった青年にまた追い抜かれた。
どうもどこかで雨具を着ていた彼を追い抜いたようだ。



強風が吹きすさぶ山頂に到着。
すぐ時計を見ると、なんと2時間50分で登っている。
山頂はあまりに寒いので、仙丈ヶ岳と…



富士山の写真だけを撮って…



すぐ間ノ岳に向かう。



ああ、いい眺めだと、素晴らしい景観に酔いしれていると、
また、あの彼に追い抜かれた。



北岳山荘でトイレを済ませ…



すぐ間ノ岳に向かう。
正面の山は中白根山(3055m)。
今日1日で3000m級の山を三つも踏破することになる。



北岳山荘で休憩していたあの彼にまた抜かれる。
今日は同じ人物に何回追い抜かれただろ。



北岳から1時間50分で間ノ岳に到着。
時刻は10時50分。
下りでよほどのチョンボをしない限り4時のバスに間に合いそう。



ああ、おなかが空いた。
休憩だ!
風を避けて、塩見岳を眺めながらおにぎりをむさぼり食う。



中白根山より間ノ岳を振り返る。



中白根山より北岳を望む。
さあ、帰りにもう一度北岳山荘でトイレを済ませ、一気に下ろう。



トラバース道を辿り、八本歯のコルを目指す。
やっとここで寒風から解放され、雨具を脱ぐ。



八本歯のコルへ下る途中から眺める間ノ岳。
大きくおおらかな山容が素晴らしい。



この下山ルートはやたらとはしごが多い。



八本歯ノ頭と八本歯のコル。



八本歯のコルで左に折れ、大樺沢へ下る。
ここから次から次とはしごが現れる。



八本歯のコル付近から北岳を見上げる。
大樺沢上部まで下ってから、
大迫力のバットレスの写真を撮ろうと思っていたのに、
延々と続くはしごを下り終え、緊張から解放されたらすっかり忘れてしまった。
がっかり。



まだ雪渓の残る大樺沢。
眼下遠くに広河原が見える。急いで下ろう。


野呂川とアサヨ峰

3時に広河原のバス乗り場に到着。
3時出発の乗合タクシーはもう出発していたが、
ちょうどバスが出発するところ。
ただ満員で立たなければならない。
立つのはいやなので、タクシーの運ちゃんと交渉。
交渉成立、定員9人が揃ったところで、15分ほど遅れて出発。
途中でバスを追い抜いたので、やはり100円高くても、タクシーが便利。
芦安駐車場到着後、近くの白峰会館の温泉で汗を流し、さっぱり。
帰りに高速で事故があり、やや遅れたが、10時に無事家に着いた。